目次
🏢 企業概要
企業名: 株式会社ディー・エヌ・エー
証券コード: 2432
業種: サービス業
上場市場: 東証プライム
事業内容
- 主力事業: モバイルゲーム・エンターテインメント事業
- ゲーム事業: スマートフォン向けゲームの開発・運営
- ライブストリーミング事業: 「Pococha」などの配信プラットフォーム
- スポーツ事業: 横浜DeNAベイスターズの運営
- ヘルスケア・メディカル事業: 遺伝子検査・オンライン診療サービス
事業特性
- 任天堂との戦略的パートナーシップ: 2015年資本提携により強力IPアクセス
- 多角化された事業ポートフォリオ: エンターテインメントから社会課題解決まで
- 技術力の高さ: AI・データ解析技術を活用したサービス開発
- ブランド力: 「DeNA」ブランドによる幅広い認知度
📈 最新決算分析(2025年3月期)
📊 業績ハイライト
項目 | 金額 | 前期比 | 評価 |
---|---|---|---|
売上高 | 1,640億円 | +19.9% | ⭐⭐⭐⭐⭐ |
営業利益 | 290億円 | 黒字転換 | ⭐⭐⭐⭐⭐ |
経常利益 | 291億円 | 黒字転換 | ⭐⭐⭐⭐⭐ |
当期純利益 | 241億円 | 黒字転換 | ⭐⭐⭐⭐⭐ |
📊 収益性分析
利益率推移
- 営業利益率: 17.7%(前期: -2.3%) → 大幅改善
- 経常利益率: 17.8%(前期: -2.2%) → 大幅改善
- 純利益率: 14.7%(前期: -23.4%) → 劇的改善
成長性評価
売上成長: 19.9%増 ⭐⭐⭐⭐⭐(ポケポケ効果による急拡大)
利益成長: 営業利益黒字転換 ⭐⭐⭐⭐⭐(ゲーム事業の1,016%増が牽引)
効率性: 大幅改善 ⭐⭐⭐⭐⭐(収益構造の抜本的改善)
🔮 次期予想(2026年3月期)
- 売上高: 非開示(見通し困難のため)
- 営業利益: 非開示(ポケポケの反動懸念)
- 経常利益: 非開示
- 当期純利益: 非開示
予想の背景: ポケモンTCGポケットの初期効果の持続性と、新規タイトルの成果が不透明なため、会社側が業績予想を非開示としている。
💰 財務指標分析
🎯 バリュエーション指標
指標 | 実績 | 予想 | 業界平均* | 評価 |
---|---|---|---|---|
PER | 11.1倍 | – | 15-25倍 | ⭐⭐⭐⭐⭐ |
PBR | 0.94倍 | – | 1.0-2.0倍 | ⭐⭐⭐⭐⭐ |
配当利回り | 2.7% | – | 1-3% | ⭐⭐⭐⭐☆ |
*ゲーム・エンターテインメント業界の一般的な水準
🏛️ 収益性・効率性指標
指標 | 実績 | 前期 | 優秀基準 | 評価 |
---|---|---|---|---|
ROE | 10.73% | -15.2% | 10%以上 | ⭐⭐⭐⭐⭐ |
ROA | 6.14% | -8.1% | 5%以上 | ⭐⭐⭐⭐⭐ |
自己資本比率 | 61.3% | 58.9% | 50%以上 | ⭐⭐⭐⭐⭐ |
💪 財務安定性分析
強み
- 圧倒的な収益改善: ゲーム事業利益が前年比1,016%増の大幅回復
- 健全な財務構造: 自己資本比率61.3%で安定性が高い
- 現金創出力: ポケポケによる強力なキャッシュフロー創出
- 多角化効果: スポーツ事業も好調で事業リスク分散
- ブランド価値: 横浜DeNAベイスターズ日本一で認知度向上
注意点
- ポケポケ依存: 単一タイトルへの収益集中リスク
- 業績の持続性: ゲーム業界特有の収益変動リスク
- 次期予想非開示: 先行き不透明感
- ライブ配信事業: Pocochaの収益性低下
📊 株価・テクニカル分析
💹 株価推移(2025年8月時点)
現在株価: 2,262円
時価総額: 約2,763億円
52週レンジ: 1,100円 ~ 2,850円
📈 テクニカル状況
トレンド分析
- 長期トレンド: 上昇(ポケポケ効果で底値から倍増)
- 中期トレンド: 調整局面(高値からの反落)
- 短期トレンド: 横ばい圏
重要価格帯
- サポートライン: 2,000円(心理的節目、過去の抵抗線)
- レジスタンスライン: 2,850円(52週高値)
- 重要水準: 2,400円(移動平均線との攻防ライン)
テクニカル指標
- 総合判定: 中立
- RSI: 45(中立圏、過熱感なし)
- 移動平均線: 25日線を下回り調整色強い
🎯 投資戦略・推奨
📊 総合評価
投資魅力度: ⭐⭐⭐⭐☆(4/5点)
投資タイプ: モメンタム・グロース株
リスクレベル: 中程度
🎯 投資スタンス
短期(1-3ヶ月)
判断: 中立 ⭐⭐⭐☆☆
理由: ポケポケ効果の持続性と新規材料待ちの状況
中期(6ヶ月-1年)
判断: 買い ⭐⭐⭐⭐☆
理由: 新規タイトルの投入と任天堂IPの活用拡大期待
長期(1-3年)
判断: 買い ⭐⭐⭐⭐☆
理由: 多角化戦略の成果とエンタメ市場の成長性
💰 投資戦略
エントリー戦略
- 理想的買い場: 1,800-2,000円(大きな調整時)
- 通常買い場: 2,100-2,300円(現在水準)
- 分割購入: 2-3回に分けた段階的投資
目標価格
- 第1目標: 2,800円(+24%、6ヶ月)
- 第2目標: 3,200円(+41%、1年)
- 長期目標: 4,000円(+77%、新規IP成功時)
リスク管理
- 損切りライン: 1,800円(-20%の損切り)
- ポジションサイズ: ポートフォリオの5-10%
- 投資期間: 1-2年の中期投資
🔍 リスク要因・注意点
⚠️ 事業リスク
- ポケポケ依存リスク
- 単一タイトルへの収益集中(全体の4割超)
- ユーザー離れや競合タイトルの影響
- 任天堂との契約条件変更リスク
- ゲーム業界の変動性
- モバイルゲーム市場の競争激化
- ヒットタイトルの創出困難
- プラットフォーム手数料の変動
📊 財務・市場リスク
- 業績の持続性リスク
- 2026年度予想の非開示
- 一時的な特需効果の反動
- 株価ボラティリティ
- ゲーム関連銘柄特有の値動きの激しさ
- 投機的な資金流入による乱高下
🔮 今後の注目ポイント
📅 決算・イベント予定
- 次回決算発表: 2025年11月上旬予定
- 株主総会: 2025年6月下旬開催済み
- 中間決算: 2025年11月予定
📊 注目指標
- ポケポケのMAU推移: 継続率と収益性の持続性
- 新規タイトルの成果: 次の柱となるゲームの登場
- ライブ配信事業の回復: Pocochaの収益改善
- スポーツ事業の拡大: 新拠点「カワサキ文化公園」の成果
🚀 成長ドライバー
- 任天堂IPの新タイトル: ポケポケに続く次のヒット作
- AI・技術活用: ゲーム開発効率化と新体験創出
- 海外展開: グローバル市場での収益拡大
- メタバース・新領域: 次世代エンターテインメントへの参入
📚 参考情報・関連用語
🔗 関連用語集
📊 関連記事
🏭 業界分析
- ゲーム・エンターテインメント業界: 技術革新と IP活用が競争力の源泉
- モバイルゲーム投資テーマ: 5G普及とクラウドゲーミングの成長
- ESG・社会課題解決: ヘルスケア事業等による社会的価値創造
📈 投資家タイプ別推奨
💰 配当投資家
魅力度: ⭐⭐⭐☆☆
- 配当利回り2.7%は普通レベル。成長重視で配当性向は控えめ。安定配当よりもキャピタルゲイン狙いの銘柄。
📊 バリュー投資家
魅力度: ⭐⭐⭐⭐☆
- PER11.1倍、PBR0.94倍と割安水準。ただし業績の持続性がバリュー投資の鍵となる。
📈 グロース投資家
魅力度: ⭐⭐⭐⭐⭐
- ポケポケ効果で劇的な成長を実現。任天堂IPを活用した今後の成長性に高い期待。
🌱 テーマ投資家
魅力度: ⭐⭐⭐⭐☆
- ゲーム・エンターテインメント、AI活用、メタバース関連として投資テーマ性豊富。
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本記事の内容について
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リスク管理の重要性
- いかなる投資戦略も100%の成功を保証するものではありません
- 適切なリスク管理と分散投資を心がけ、余裕資金での投資を推奨します
- 投資前には必ず専門家に相談することを強く推奨します
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